クルクミンを多く含む食べ物はなに?
カテゴリ:更新情報, 健康に関わるレポートと解説更新日:2018年7月6日
私たちの体を形成するのは、毎日の食事です。
毎日の食習慣の積み重ねがその後の体の変化や寿命にも大きく影響するようです。2000年に発表された論文でアメリカ、ピッツバーグ大学の研究者らが、アメリカ・インドの方々5336名を対象にアルツハイマー型の認知症の発症率を比較しました。
その結果、インドの方々がアメリカの方々と比べて、認知症の発症率が1/4と低かったのです。アルツハイマー型認知症に関係があると言われている遺伝子を持つ割合は、どの国も同じだったので両国とも同程度の割合で認知症を発症すると思われますが、どうしてインドとアメリカでこのような大きな違いが出たのでしょうか?
その原因の一つに、インドの食文化が関係しているのではないかと言われています。
インドは、スパイスの生産・輸出および消費ともに世界最大の規模を誇っています。インド料理はたくさんのスパイスを使用しますが、その中にターメリック(秋ウコン)もあります。
認知症の予防・改善に関係のあるスパイスは現在、注目されているターメリックに含まれるクルクミンですので、毎日の食習慣でクルクミンを摂るインドの方々が、アメリカの方々と比べて多いため、認知症発症の割合が少なかったのではないでしょうか。
では、日本の食生活にあてはめた場合、クルクミンを多く摂れる食品は何でしょうか。
すぐに思いつくのは、カレーですが、日本のカレーのカロリー、塩分、糖質量を考えると、毎食カレーというのは少し厳しいのではないでしょうか。
また、カレーに含まれるスパイスはターメリックで、認知症の予防・改善に必要なクルクミンはほんのわずか(2%程度)しか含まれていないので、食の回数を増やしたとしても、クルクミンの摂取量に限りがあるようです。
認知症の予防・改善には、栄養成分が調整されたサプリメントの適切な利用が効果的なようです。